ラリージャパン・レポート
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※写真をクリックすると詳細をご覧いただけます。
WRC・ラリージャパンとは?
■ F1と並ぶ世界最高峰のモータースポーツがWRC!!
 WRCとはワールドラリーチャンピオンシップ(World Rally Championship)=世界ラリー選手権の略で、F1(Fomula One)と並び国際自動車連盟(FIA)によって公認されているモータースポーツの最高峰に位置する伝統ある世界選手権シリーズです。
 WRカー(ワールドラリーカー)と呼ばれる市販車をベースに改造を行ったマシンで、世界中の各ステージを転戦しながら競い合います。世界中の各ステージはサーキットではなく、雪道・山道・砂利道・泥道・舗装路と多彩な形で用意され、刻々と変化する天候やコース状況の中、大自然をも相手にする迫力あるレーススタイルで人気を集めています。
■ 2004年にWRCのステージとして登場したラリージャパン!!
 ラリージャパンの歴史は2001年の「インターナショナルラリー・イン北海道」から始まります。
 それまで日本国内で開催されたことのなかったFIA認定のこの国際ラリーを成功させた後、2002・2003年にはWRC準備イベントとしてFIAアジア・パシフィック選手権「ラリー北海道」を開催。見事成功をおさめ、日本でも国際ラリーを開催できることを世界中に知らしめました。
 2004年にWRC(世界ラリー選手権)の日本ステージとして登場したラリージャパンは、瞬く間に人気の開催地となり、毎回世界中から大勢のファンが訪れています。
 北海道で開催されるこのステージは、初開催の2004年から2007年までの間、帯広市を中心とした十勝地方で開催されていました。2008年からは開催地が札幌に変更。同時にFIAの隔年開催方針に則って2年に一度の開催になり現在に至っています。
オフィシャルスタッフの活動内容
■ 活躍のステージは「技術部門」。さまざまな仕事をこなします!
 WRCを支えるオフィシャルとしての様々な仕事の中で、学生達は「技術部門」に配属されます。競技が始まる前の主な活動場所は参加各チームが拠点を置くサービスパーク内、主に公式車輛検査(車検)・装備品検査を担当します。
 競技開始後は技術委員長・副技術委員長を中心に7つのチームに編成され、サービスパーク内だけにとどまらず、チームによっては競技会場として用意された各ステージがある山の中へも入って行きます。
 さらに競技終了後にも再車検を行うなど、期間中は早朝から深夜までやることが盛りだくさん・・・。この厳しい経験は必ず将来に役立つと思います!
◆ 公式車輛検査[車検]
WRCに参戦するすべての競技車輛が安全に走行できるように、車検・装備品・重量・安全面・シーリングなど、細かなところまでチェックシートに基づいて検査・確認をします。オフィシャルによる車検を通過しないとレースに参戦できません!
◆ 車輛安全装備品検査
ロールバー・シート・シートベルトなどの車輛安全装備品が定められた規格に適合しているかチェックします。
◆ タイヤマーク
レース中はタイヤの使用本数も制限有り!許可されたセット数のタイヤにマーキングをして、それ以外の使用がないか厳しくチェックします。
◆ 内外装備品検査
車体番号の確認や、ゼッケン・シールなどの貼り付けが定められた場所・規格に適合しているかチェックします。
◆ 装備品検査
参戦するすべてのドライバーのヘルメットやスーツといった装備品が規格に適合しているかチェックします。
◆ 車輛重量検査
車検時に登録した車輛重量と競技中の車輛重量に差がないか、各ステージ走行後に検査します。軽くなってしまった場合、タイムペナルティが与えられてしまいます。
◆ 燃料補給補助
次のステージへ移動する途中に設営された給油ポイントでの燃料補給補助もオフィシャルの仕事。万全の態勢で万が一の事態に備えます!
◆ 整備作業監視
厳しいレースを終えた競技車輛の整備にも時間と交換部品の厳しい制限があります。各チームのメカニックが行う整備作業もオフィシャルとして厳しい目で監視します。
◆ セーフティー[交通誘導]
競技車輛が激しく往来するサービスパーク内の安全を守ることも大切な仕事。競技中から表彰式まで、気を抜くことなくパーク内の安全を守ります!
オフィシャル参加者からのメッセージ
1級コース卒業生 森泉 和
(04・05オフィシャル参加)
現:東京日産自動車販売(株)勤務
 オフィシャルでは、車検の時に「下回り」、レース中は「タイヤマーキング」を担当させてもらいました。
 車検の「下回り」の仕事は昨年参加した時のことを思い出しながら無事に行うことができました。「タイヤマーキング」の仕事は初めての経験でしたのでとても新鮮でした。
 仕事内容は、競技車輛がサービスパークを出て行く前にタイヤにマークを付け、ステージから帰ってきた時に、タイヤのマーク・本数をチェックするというもので、作業自体は複雑ではなかったのですが、実際にレースが始まると予想以上に慌ただしくて大変でした。
 今回「タイヤマーキング」を担当して良かったと思ったことは、「レース前後の競技車輛を間近に見られたこと」です。
 山の中に用意されたステージから戻ってきたばかりの車輛はいろいろなところが壊れていて、ラリーの激しさを物語っていました。その傷ついた車輛が定められた短時間の整備作業を受けた後、再び次のステージに出ていく様子から、メカニック達の整備技術の高さも感じることができました。
 WRCのオフィシャル経験では、普通ではできない経験をたくさんすることができました。その経験が今仕事をしている中で生かされていることは間違いありません!
  1級コース教職員 篠崎 隆行
(04・05・06・08オフィシャル参加)
2010年度 1級コース4学年担任
 学生の引率で数回オフィシャルに参加させていただいています。前回参加時は車検の時に「重量」を担当しました。
 参戦するすべての車輛の重量測定と、ライトの点灯状態の確認などを行いました。ここでは前年とルールが異なっていることを把握していないチームがたくさんいたため、説明に苦労したことが印象に残っています。
 特に日本語が話せない外国チームの担当者に説明しなければならない時もあり、大変でしたがやりがいのある仕事でした。
 レースが始まると「セーフティー」の担当になりました。サービスパーク内をレース車輛だけでも100台以上、チーム関係車輛や搬入業者車輛まであわせると相当な数の車が出入りします。
 パーク内では人よりもレース車輛が優先となりますので、レース車輛がパークに帰ってきてから再スタートするまでの間、導線を確保すると同時に観客が安全に観戦できるように交通整理を行います。この仕事は夜明け前から始まりサービスパークが閉まるまで行われます。
 拘束時間の長さ・朝夕と昼間の気温の差・長時間立ち続けることによる足腰の疲労など精神的にも肉体的にも大変ハードな仕事でした。しかし、事故なく無事にレースが終了した時には辛かったぶん大きな達成感を得ることができました。
 今後も学生達とともにオフィシャルに参加していきますが、学生達には厳しさの中から大切なことを学んで欲しいと思います。
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