■ 自動車産業界は、本当に全てが悪い状況下にあるのでしょうか?
「世界的な自動車新車販売台数の伸び悩み」「日本国内自動車メーカー各社の生産台数減産」「自動車生産業界の契約社員解雇」・・・。2008年末以来、自動車産業界に関わるニュースが世間を騒がせています。では、実際のところはどうなのかといえば、やはり「経済面」だけから見れば、現在の自動車産業界は悪い時期にあります。
しかし、全ての部門が悪いわけではありません。自動車の買い替えが進まない現状、「整備・車検」などを仕事としている「整備部門」は、その需要・売上を大きく伸ばしています。また、一時期「原油の価格高騰」で苦戦した「関連部門」も年明けから安定した需要を取り戻しています。さらに、バス・タクシー・運送などを一手に抱える「利用部門」も、景気の変動に大きな影響を受けることなく活動しています。特に、道路交通法の改正で「飲酒運転に対する罰則」が強化されたことにともなって需要を伸ばしている「運転代行業」など、自動車を利用した仕事が増え続けていることも自動車産業界にとってはプラス材料です。
現在、「悪い、悪い・・・」と言われているのは「製造」「販売」「資材」部門。それ以外は活発に活動しています!
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■ 自動車産業界は大きな需要を抱える「安定した業界」です。
人や物をいつでも、道路さえあればどこへでも運ぶことができる「便利な輸送・交通手段」として自動車が果たしている役割は、現代社会の中では欠かすことのできない重要なものです。わが国では、通勤・通学などに代表される「人の輸送」の6割以上、食品・製品の流通に代表される「物の輸送」の半分以上を自動車が受け持っており、自動車運転免許の保有率も国民の7割、自動車の車輌保有台数も7,500万台を超えています。
実際に自動車を動かして経済を支えている「利用部門」や燃料を供給する「関連部門」、さらにそれら全ての「整備」・「点検」・「車検」などを一手に請負いクルマ社会の安全を守っている「整備部門」は、日本国内だけでもこれだけの巨大なマーケットを保有している非常に安定した業界なのです。
■ 自動車産業界は今、大きな転機をむかえています。
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現在、自動車はなぜ売れないのでしょう?
その理由は大きく分けて2つあると思います。ひとつは「壊れないこと」。日本車は世界でも“壊れにくい車”として有名です。その壊れにくい車が世界各国で活躍しているのですから、次第に販売台数が減っていく現象は当然考えられることでした。ふたつ目は「利用者が“買い替え”に悩んでいること」。現在の販売台数の伸び悩みは、こちらの理由の方が割合的に多いのではないでしょうか?「もう少し待てば新型車輌が登場するはず・・・」、「今、買い換えるのは損・・・」etc・・・。
それを裏付けるニュースが2009年1月に発表されました。2009年夏に発売予定の「電気自動車」が、年間販売予定数を予約だけで完売させたとのこと。このニュースは、「時代のニーズ」・「利用者のニーズ」に応えた自動車を発売すれば、その自動車はきっと売れるという希望を自動車産業界に与えてくれました。
テレビのコマーシャルでもご覧のとおり、自動車メーカー各社はすでに「新しいクルマ創り」に取り掛かっています。これまでの大量生産・大量販売という時代からの脱却、これはとても大きな代償を必要としますが、絶対に乗り越えなければいけないもの。自動車産業界は今、来たるべき次の時代のために、大きな転機をむかえているのです。
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